27歳のYouTuberと58歳の元世界ヘビー級チャンピオン——。2024年11月、ボクシング界で前代未聞の対決が実現しました。 一方は現時点で2,090万人のYouTubeチャンネル登録者を持つインフルエンサー。もう一方は「史上最年少ヘビー級チャンピオン」として、ボクシング界に革命を起こした伝説のボクサー。 この31歳の年齢差を超えた異色の対決は、ラスベガス以外では米国史上最高の興行収入を記録し、ボクシング界の新たな様相を呈しました。 新世代のボクサー、ジェイク・ポール ジェイク・ジョセフ・ポールは、1997年1月17日、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド生まれ。 YouTuberとしての活動から、現在はボクサー、俳優、ソーシャルメディアインフルエンサーとして活躍しています。 YouTubeでは現在2,090万人以上のチャンネル登録者を持ち、総再生回数は77億回を超える影響力の持ち主です。 プロボクサーとしての実績 ポールのボクシングキャリアは2018年のアマチュア戦からスタート。 2020年にプロデビューを果たし、これまでに元NBAプレイヤーのネイト・ロビンソンや元UFC選手のベン・アスクレン、タイロン・ウッドレーなどと対戦。 プロとして12戦11勝(KO7)1敗という実績を積み上げています。 歴史的な対決の結果 2024年11月15日、テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われた試合は、8ラウンドの末、ポールが判定勝利(80-72、79-73、79-73)を収めました。 この試合は、ラスベガス以外では米国史上最高となる1,810万ドル(約28億円)の興行収入を記録。MVPの発表によると、Netflixでの同時視聴者数は1億800万人に達したとされています。 八百長疑惑とその反論 試合後には八百長疑惑が浮上しましたが、それに対し、Most Valuable Promotionsは明確な反論を展開。 「両選手は最善を尽くして戦った」と主張し、「両選手に対する制限は一切なく、テキサス州ボクシング委員会(TDLR)のルールに従って実施された」と声明で述べています。 タイソンの衝撃の告白 試合後、タイソンはSNSで「6月に重篤な病気を患い、8回の輸血を受け、体重も25ポンド(約11kg)減少した」と明かし、「自分の半分の年齢の選手と8ラウンドを戦い切れたことを誇りに思う」とコメントしています。 驚愕の再戦オファーと新たな展開 さらに新たな展開として、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシェイクから、タイソンに対して7億ドル(約1,053億円)という破格の再戦オファーが報じられています。この金額は「3分以内でジェイク・ポールをKOした場合」という条件付きとされています。 一方で、この歴史的な試合の配信では、Netflixのサービスに技術的な問題が発生。フロリダ州で集団訴訟が提起され、約90,000人が試合の視聴に問題を抱えたとされています。 このジェイク・ポール vs マイク・タイソンの対決は、世代を超えたボクシングの新しい可能性を示すと同時に、配信プラットフォームの課題も浮き彫りにしました。今後、この試合を契機に、ボクシング界がどのように進化していくのか、注目が集まっています。